うちわといえば昔の日本の夏を思い出します。湿度が高く風のない日本の夏は非常に暑く過ごし辛いものです。最近ではエアコンなど電気を使った冷房設備の導入により冷房のための道具としての価値も著しく低下してしまっております。 しかしながら電気冷房の機器が発達したからといって決してなくなってしまわないのがうちわというものであると思います。それはコンビニにも毎夏置いてありますしスーパーでも何でもとにかく私たちの身近な場所にはかならず用意されているのです。 というのも私たちはいくら電気冷房設備があったからといってそれだけに1日中頼っているものではないのだと思います。たまには冷房の効いた部屋から出て縁側で涼みたいと思うときもあるのです。そんな時うちわは携帯必須のアイテムとなります。 冷房がキンキンに効いた部屋を出て外で夕涼みをする、それは我々日本人が古来から風情を重んじる民族だったことに起因しているのだと私は思います。そしてその風情を感じる行為のなかにうちわで扇(あお)ぐという行為も含まれるのだと思います。 この現代社会でも夏の夕方に浴衣をきた人がうちわを扇いで涼んでいる姿というのは非常に心打たれるものがあります。まさにこれぞ日本の夏といった感じがします。いくら文明が発達したとはいえ変わらなく受け継がれていくものもあるのであります。そんな夏の光景を見るたび私は自分の先祖たちの時代を空想しそして今自分が日本人としここにいることに強い誇りを感じるのであります。